メタボ
脂肪と筋肉は最大の臓器
メタボロックシンドローム
レプチンが効かなくなり、食欲がコントロールできなくなって、陥るメタボロックシンドローム!見た目が悪いだけ!!と思ったら大間違い。メタボは、メッセージ物質の異常をもたらし命にかかわる病気を、次々と引き起こすのです。
メタボになると、なぜ病気にかかってしまうのか?
研究によると、肥満の人とそうでない人を詳しく調べたところ、肥満の人の脂肪細胞からは、あるメッセージ物質が、異常に放出されていることがわかりました。
メタボの人の脂肪細胞には、大量にとりすぎた糖分や、脂が煙のように漂っています。脂肪細胞は内部に脂を蓄えてもうパンパン。その表面では、脂の粒が次々とぶつかり、脂肪細胞が脂の粒を細菌と勘違いしてあるメッセージ物質を放出し始めます。
敵などいないのに、誤って警告メッセージを発してしまうのです。そのメッセージ物質を受け取るのが、体の防衛隊免疫細胞です。
免疫細胞は、警告メッセージを受けて、戦闘態勢に入ります。さらに、免疫細胞は次々と分裂し、自分自身も誤った警告メッセージを拡散していきます。免疫の暴走!これが、メタボの本当の恐ろしさです。
これは、顕微鏡で撮影した免疫細胞
膨れ上がった脂肪細胞の周りを、敵を探して免疫細胞が動き回っています。
免疫細胞は、本来なら細菌などを攻撃して、私たちの身体を守ってくれる味方のはず。
ところが、暴走した免疫細胞はとんでもないことを引き起こします。
免疫細胞が、血管の壁の内部に入り込み、そこにあるあふれた脂を排除すべき異物だと認識して次々と食べ始めます。
このように、暴走した、免疫細胞は次々と身体を痛めつけ、心筋梗塞や脳梗塞、腎臓病、糖尿病などを引き起こしていくのです。
糖尿病に関しては、日本での患者数は1000万人に達した深刻な国民病の一つになっています。
この、免疫の暴走を薬で抑えようという研究もすすんでいますが、薬を使わなくても、身体のある臓器を使って免疫の暴走を抑える可能性が出てきたのです。
それは、筋肉です!
発見したのは、コペンハーゲンの大学教授です
筋肉を動かしたときに出るメッセージ物質が、IL-6(アイエルシックス)です。
IL-6は体の中でどんな働きをしているのか。
それを、調べるために、被験者に運動後に出るIL-6を投与してみました。
すると、脂肪細胞からの誤ったメッセージ物質の放出が半分以下に減ったのです。
運動をすると、IL-6がドっと放出されます。そして、血液にのり全身へ。受け取るのは誤って暴走している免疫細胞です。
IL-6を受け取った免疫細胞は戦闘をやめ、免疫の暴走がおさまる。筋肉を動かせば命が守れる!と教授は考えています。
食べ物があふれる一方で、身体を動かす機会がどんどん減っている現代社会。それは、人類の歴史の中で、想定外の事態です。
しかし、メッセージ物質の力を引き出せば、食い止めることができる体内の異常な暴走を食い止めることができる!ということです。
山中教授によると、IL-6は日本人が発見し、免疫を活性化するメッセージ物質として有名なものらしく、真逆の働きをするということはとても意外だ!っとおしゃってます。
以上のことは、最前線の研究で、まだまだこれからわかっていくそうです。
少しだけど、走れた≡⊂( ^~^)⊃
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