筋肉
脂肪と筋肉は最大の臓器
筋肉
右側の丸い球は脂肪細胞です、そのすぐ横に見える細長の物、これが筋肉の細胞です。
脂肪と、筋肉ってまるで違う形をしているのですね。
筋肉の細胞は長いもので、10cm以上もあります。
トレーニングをするとこの細胞が成長し、太くなっていくのです。
最近の研究によって、筋肉の細胞も、また、さまざまなメッセージ物質を発していることがわかってきました。
筋肉の成長を、コントロールする物質があります。
その物質の名は、ミオスタチン。筋肉の細胞から初めて発見されたメッセージ物質です。
ミオスタチンは筋肉の細胞から周囲に向けて放出され、周りの細胞に、「もう成長するな!」というメッセージを伝えます。なぜかというと、筋肉がありすぎると排水溝から水が抜けていくように、どんどんエネルギーを浪費します。だから、筋肉はメッセージ物質を使ってエネルギーの浪費を抑えているのです。
驚きですね!
それに、最近の研究で、筋肉が出すメッセージ物質ががんの増殖を抑える!うつの症状を改善する効果がある!など意外な発見がたくさんあります。
なかでも、驚くのはアメリカ国老化研究所が発表した、筋肉の働きで記憶力が高まる可能性がある!という研究成果です。
運動した時に筋肉の細胞から出るカテプシンBというメッセージ物質。
4か月の実験の結果、研究チームは、カテプシンBは記憶を司る海馬の神経細胞を増やす働きをした可能性があると考えています。
筋肉は、たんに身体を動かすための道具ではない!メッセージ物質の解明によって筋肉の思いもよらないスーパーパワーが浮かび上がっているのです。
そのなかで、現代社会を生きる私たちの体の中で、脂肪と筋肉が発するメッセージ物質に大変な異常が起きていることがわかってきました。
世界で6億人以上といわれる肥満。それが人類に命に関わる、かつてない事態をもたらしているのです。
この続きは、次回に
何かの細胞のようだ♪( ´θ`)
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